オリーブオイルは精製された「油」というイメージが強いですがオリーブオイルはオリーブオイルの「果汁」です。
【オリーブオイルの作り方】
まず、オリーブの実をすり潰して絞り、フレッシュジュースを作ります。
そのジュースをしばらく置いておくと、水と油に別れるのです。
上辺に集まったその油分だけをすくいとったものが、オリーブオイルです。
(詳しい作り方は、また別項で紹介します。)
加工を一切していないので、オリーブの実自体の栄養や成分が凝縮されています。
こうして出来上がったオリーブオイルは、食用はもちろん、薬用、マッサージ、スキンケアなどとして、広く活用されます。
2:オリーブオイルの種類
さて、こうしてできたオリーブオイルですが、その品質や作り方によっていろいろな等級にランクされます。
●バージンオリーブオイル
まず、果実をそのまま絞ってできたもの、つまり一番絞りのものを、バージンオリーブオイルと言います。
バージンオリーブオイルは次の4つにランクされます。
ランクの高い順に、
①エキストラ・バージン・オリーブオイル
②ファイン・バージン・オリーブオイル
③オーディナリー・バージン・オリーブオイル
④ランパンテ・バージン・オリーブオイル
⑤精製オリーブオイル
次に、上記バージンオイルの絞りかすから、またはランパンテ・バージン・オリーブオイルから抽出したもの、つまり2番絞り以降を、
●精製オリーブオイル
●精製オリーブポマースオイル
と言います。これは食用にななりません。
またオリーブの木は種類によって、特殊な舌触りのものや、不純物・酸度の高いものがあるので、それを精製処理したものもこの分類に入ります。
●オリーブオイル
そして、上記の精製オイルに、バージンオイルをブレンドして食用にしたものがオリーブオイルです。
以下の2種類があります。
●ピュアオリーブオイル
●オリーブポマースオイル
現在日本では、上記の
●エキストラ・バージン・オリーブオイル
●ピュアー・オリーブオイル
の2種類のみが輸入され、市場に出ています。
一般に「オリーブオイル」と表記してあるものは、「ピュアオリーブオイル」のことになります。
当然のことながら、「エキストラ・バージン・オリーブオイル」に比べ、品質・価格とも下がります。
3:エキストラ・バージン・オリーブオイルってどんなもの?
オリーブの実が実る収穫期(11月~1月ごろ)に、一気に摘み取った実を、
新鮮なうちに(24時間以内に)石臼ですりつぶしてオイルを抽出します。
酸化を防ぐため、このように素早く行われるものです。
これを濾過した後、しばらくそのままの状態にしておくと、やがて不純物が下方に沈殿します。そこで、薄緑の澄んだ上澄み液を取り出します。
これがエキストラ・バージン・オリーブオイルです。
熱処理など全くされていない自然のオイルです。
酸度がとても低く、直接飲んだり、サラダにかけたりするのに適しています。また100gあたりの酸度が1.0%以下のものと決められています。香り、色、味わいなど、すべてが完璧でなければいけません。
ちなみに、当店で扱っているエキストラ・バージン・オリーブオイル"Laini"は、酸度が0.1~0.5%という、極めて高品質のオイルです。
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4:ピュアー・オリーブオイルってどんなもの?
上記の精製オリーブオイルを、食用にするため、そして風味を付けるために、エキストラ・バージン・オリーブオイルを混ぜたものががピュアー・オリーブオイルと呼ばれます。日本の市場では、一般に「オリーブオイル」と表記されて市場に出ています。
酸度は、1.5%以下と決められています。
精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルのブレンドの比率は、各メーカーによって違います。
バージンオイルが10%程度というのが一般的なようですが、限りなく0%に近いものから、60%になるものなど様々です。
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